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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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5/20 放送分 「駄菓子屋のカネちゃん」

福岡県大野城市栄町1丁目・・・。住宅地のひとつに、子供たちに大人気の
「古くて小さいお家」があります。広さにして6畳分の木造のお家。
看板も何もなく、通りすがりの人は「ここは何だろう?」と思うはず。この小さなお家は、駄菓子屋さんです。

木製の枠のガラスの扉を開けて中に入ると、おばあちゃんがニコニコしながらイスに座っています。「いらっしゃい」・・
おばあちゃんのお名前は、村井カネヨさん。「失礼ですが、おいくつでいらっしゃいますか?」と伺うと。かえってきた言葉は「まだ 87歳です」!!
今年でちょうどお店を始めて50年。お店には「村井商店」という看板があったそうですが、数年前に台風で飛んでしまったそうです。
店内には、数は多くはないけど、昔ながらの駄菓子がずらりと並んでいます。
しかも値段は10円、20円が殆どでくじ付き。ラムネ、ウエハース、ガム・・・。子供を連れてくる大人も「わぁ〜なつかし〜!」とカステラドーナツや小さな一口サイズのカップに入ったサワーヨーグルトを手に取ります。

学校が終わる時間になると「こんにちはー!」と元気に10円玉をにぎりしめてくる子供たち。「どれがいいね。」「くじをあけてごらん。何番やったね」
あたりで「やったぁ!」と喜ぶ子供たち、はずれで「残念!」と悔しがる子供たちに、カネヨさんは、それぞれ、「よかったね」「残念やったね」と気持ちを分かちあっていらっしゃいます。
50 年お店をやってきてよかったこと。それは「お店を始めた頃の子供たちが自分の子供を連れてきて、「おばちゃん!まだやっとったとー?!」と訪ねてきてくれること。でも最近少し気になるのは、お店に入ってきてから帰るまで、ひとことも声をださない子供たちがいること・・。

この駄菓子屋さんのように、「ひと」と「ひと」のやりとりこそが、人間関係を築く力になると思います。カネヨさん、これからも、お元気でお店を続けられてください。