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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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11/5放送分 「豊後高田(ぶんごたかだ) 昭和の町」

大分県豊後高田市。城下町、港町として栄えた町中には商店が軒を並べ、昭和30年代までは国東半島一の賑やかな街と言われていました。しかし高度成長期を境に元気を失い衰退していきました。
そこで、商店街に再び元気を取り戻そうと、平成13年、一番活気があった昭和30年代をテーマに市と商店街が一緒になって「昭和の町づくり」を始めました。およそ500メートルの通りにある100店舗のうち、当初は、昭和の町づくりに取り組んだのは僅か7店舗。しかし、今では30数店舗が一丸となり、この5年で全国から20数万人を超える観光客を呼ぶ街になりました。

お店の入り口をサッシから木の戸に変え、店には「懐かしい一枚看板」。そして、一店舗に必ずひとつはお宝があり、それぞれの店主が快く丁寧に紹介して下さいます。冷蔵庫は外側が木製、中に氷の塊をいれて冷やします。テレビは真空管の白黒画面。チャンネルはテレビの前まで行ってかちゃかちゃとまわさなければいけません。洗濯機はあっても脱水は手動式。ローラーに衣類を挟んで手でハンドルを回して余分な水気をしぼり出します。金物屋さんには湯たんぽ、アルミの弁当箱、せんたく板。手芸店には現役の足踏みミシン。雑貨店には音楽教室の足踏みオルガン。お菓子屋さんには、アイスキャンディーの行商自転車。昭和の値段のままのチャンポン、なつかしの学校給食やこだわりのカレーパン、コロッケ。メンコやおはじき・・。

「見る」「食べる」「体感する」ことができる街:豊後高田の昭和の町。
全国にもいくつか昭和をテーマにした場所はありますが、人気になっている理由は「この街は人が宝です」ということ。
近年再び注目を浴びている昭和30年代の「貧しくても不便でも生きる手ごたえがあった時代」の素晴らしさを、体の奥まで感じることができる素敵な街です。