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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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9/3放送分 「ドリームフィールド」

今日、9月3日は「草野球の日」。宣言したのは、広島県の小さな野球場「ドリームフィールド」です。ダイヤモンドは天然芝で、外野は天然雑草。外野フェンスの代わりにトウモロコシ畑があるグラウンドですが、実はここは全国の草野球ファンにとっては、夢の聖地なのです。

1990 年の映画『フィールド・オブ・ドリームス』。アメリカ・アイオワ州の片田舎に暮らす男がたった一人でトウモロコシ畑の中に野球グラウンドを造ったら、昔の大リーグで活躍した名選手たちが幽霊となって現れ、そのグラウンドでプレイをする・・・・。草野球への熱い思いが奇跡を起こすという素敵なファンタジーですが、この映画を見て感動した日本の草野球チームの面々が、実際に野球場を作ってしまったのです。みんなで手分けしての資金集め。借り上げたのは片田舎の段々畑。人力で土地を慣らし、炎天下で石ころをひとつひとつ拾っていく日々。馬鹿げた連中だと言われても、当人たちは大真面目。「この球場が完成すれば、自分たちにも奇跡が起こる・・・・・そんな冗談を言いながら、夢の実現を楽しんでいたのです。

3年後、ようやく手づくりの球場「ドリームフィールド」は完成。ところが、本当に奇跡が起こりました。この話がアメリカまで伝わり、映画に出演した選手たちで結成されたチームが、親善試合に訪れたのです。
その日、芝と雑草が繁る空き地のようなグラウンドに、映画そのままの選手たちが、映画そのままにトウモロコシ畑の中から登場。それはまさに夢のような光景だったそうです。

それから10年後。さまざまな事情で、この夢の球場は今年いっぱいで閉鎖されることになりました。
草野球を愛する人たちの夢を乗せて、きょう9月3日、ドリームフィールドでは、毎年恒例の「草野球甲子園」最後の決勝戦が行われています。