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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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5/21放送分 「馬に親しむ」

毎月第3日曜日は、「馬に親しむ日」です。
都会に住み、馬と接することのなくなった子供達に、少しでも馬に接する機会をつくり、人と馬との触れあいを通して、動物を愛する心を育んでもらおうと、JRA・日本中央競馬会と馬事公苑が1986年に制定しました。各地の乗馬クラブや競馬場では馬に親しむ様々なイベントが行われています。

人と馬が出会ったのは、今からおよそ6000年前、昔は、交通手段として、農耕用として、またレジャーとしての関係が主でしたが、最近では共に生きるパートナーとしても考えられています。「人と馬の心と心が通じ合う」といえば、アメリカでベストセラーになったノンフィクション小説:「シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説」(ロラ・ヒレンブランド作=ソニーマガジンズ)を思い浮かべます。実話に基づき映画化もされました。1930年代、傷ついた3人の男:馬主、調教師、騎手、そして不遇の競走馬シービスケットが出会い生まれた奇跡を描いた作品です。
シービスケットのレース前に調教師は騎手にいろいろアドバイスして最後にこういいます。「・・・・それ以外は馬の好きにさせろ。ヤツが自分で飛び出す」・・・・。心が傷ついたシービスケットに騎手がかける言葉、それは「いいぞ。その調子だ。焦るな。大丈夫。よし、行こう!」・・・・。馬主はシービスケットのファンに対し、このように表現しています。「君たちは、へこたれない根性を見込んでくれたのだろう。人生でもレースでも・・・。ゴールは未来にある。シービスケットは未来への架け橋だ。」
馬をひたすら認め、信じ、愛し、タイミングを教える・・・。
何だか人間の子育てにも通じるところがある気がしました。
映画のラストには騎手がこのような言葉を残しています。
「見放された馬を我々が強くした?それは違う。馬が僕らに力をくれた。そして、お互いが癒されたのだ。」・・・・・・
「馬に親しむ日」、まずは馬にまつわる本や映画で心を通わせてみませんか?