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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2/12放送分 「マニキュアがかわくまで・・・」

ある有名な作詞家のマネージャー・・・。
美人でオシャレで仕事もできる女性マネージャー・・・。
仕事は「バリバリできる」というより「しなやかにきちんとこなす」といった感じです。
ある時、彼女に尋ねました。「大切にしていることは何ですか?」・・・・。その答えは「毎晩マニキュアをぬりかえること」でした。
その意味は「今日一日の自分にお疲れ様と言いながらマニキュアをきれいにおとし、明日の新しい自分を迎える準備」だとか・・・。

マニキュアがかわくまでは、少し時間がかかります。その短い時間でさえ待ちきれずに、せっかちな私なんかは、何かを始めてしまい、せっかくぬったマニキュアが台無しになってしまうことが度々あります。
マニキュアがかわく時間は自分と向き合う時間・・・。
そして「待つ」という大切なことをしている時間・・・。
この時間が「しなやかにきちんと仕事をこなす」ことへ、繋がっているのだと思いました。

自分の体の、末端部の「爪」をきれいにしてあげることは、自分によく気を配ってあげること。自分を大切にしてあげることでもあります。
「自分を大切にできる人は他人も大切にできる」と聞いたことがあります。
自分を大切にすること・・・・。それは決して「我儘」とは違います。

「大切」という言葉を辞書で引いてみると、「使いすぎたり、粗末に扱ったりしないように気をつける様子」「それが一番必要で重んずべき様子」と書いてあります。マニキュアをきれいにぬる。マニキュアがかわくまで「待つ」・・・・。それが自分を大切にする、わずかだけど大切な時間・・・。スピード社会からスローな社会が見直されている昨今・・・・、大事なことかもしれません・・・・。