TOPページへアーカイブへ
提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
←(10/30放送分 「千羽鶴」)
(11/13放送分 「不可能を可能に」)→

11/6放送分 「生き方を変えた言葉」

こちらが何気なく口にしたひと言で、相手の人生をいい方向へ導くこともあれば、反対に相手を深く傷つけてしまうこともあるほど、「言葉」は人にとって影響力があるものです。しかし、言葉は、使われる場面や状況、誰が言ったか、受け止める人がどういう状況かなどによって、全く違う感覚で受け止められます。

ある女優が、これまで何となく苦手意識を持っていた男優に、「君とは、人生の節目節目で仕事をしているなぁ。一緒でほっとしたよ。」と言われたそうです。彼女は、自分で勝手に相手に対してバリアをはっていたことに気付き、心がすっと楽になったといいます。それからは、いつもニュートラルな気持ちでいようと想い、人に対して心のバリアをはらないように心掛けているそうです。

私の母は、小さい頃、人と話をするのが苦手で、いつも黙っていたそうです。ある日、話し上手な母の友人がこんなことを言ったそうです。「私は、ラジオを聞くのが大好きなの。たくさんの情報がつまっているから話の材料になるし、いろんな人が話をしているので、話し方も参考になるからよ。」と・・・。
以来、母も進んでラジオを聞くようになったそうです。そして、ラジオを聞く習慣で、人の話にもよく耳を傾けて聴くようになり、相槌をうったり、頷いたりして「聞き上手」になっていったとか・・。さらに、相手から信頼されるようになり、友人も増えていったそうです。そうするうちに、次第に話をすることも、億劫にならなくなったそうです。私から見た母のイメージは「話し上手」。「聞き上手は話し上手」といいますが、「話し上手」になる前に「聞き上手」であることは、欠かせないことだと思いました。

私が今、ラジオで仕事をしているのも、そうした亡き母の話の影響を受けているのかもしれません・・・。