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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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10/02放送分 宇宙旅行を可能にした人類

今月(10月)から、日本で宇宙旅行が販売されます。JTBとアメリカのスペースアドベンチャーが提携して企画した、ロシア発着の月旅行。その内容は、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で片道3日間かけて月へ行き、月の裏側を回って地球に帰還します。気になる値段は、110億円。「ソユーズ」で国際宇宙ステーションを訪れ、1週間滞在するツアーは、22億円。3年後の2008年にも実現する見込みです。

宇宙への憧れは、恐らく人類始まってからあったに違いありません。でも、その歴史はまだ浅く、人類が初めて地球の周りを回ったのは、今から44年前の、1961年。ロシアの宇宙飛行士・ガガーリンが、地球の大気圏外を1時間50 分弱で1周し、「地球は青かった・・・・」という有名なセリフを残しています。それから8年後の1969年。アメリカ・フロリダのケネディ宇宙センターからアポロ11号が打ち上げられ、人類が初めて月面に降り立ちました。アームストロング船長は、歴史的な一歩をこのように表現しています。「一人の人間にとって小さな1歩だが、人類にとって大きな飛躍だ・・・」

それからおよそ20年。日本人も宇宙へ行く時代になりました。宇宙飛行士としては1992年にスペースシャトル「エンデバー」に搭乗した毛利衛さんに始まり、女性の向井千秋さん、若田光一さん、土井隆雄さん。そして今年は「ディスカバリー」に野口聡一さんが搭乗し、宇宙での可能性と夢をさらに広げてくれました。しかし、日本人で初めて宇宙へ行ったのは、1990年、当時TBSの社員だった秋山豊寛さんです。世界初の宇宙特派員として、宇宙ステーション「ミール」での日常生活等を民間人の感覚で日本に届けてくれました。初めて宇宙へ飛び出して、わずか半世紀で民間人の宇宙旅行を可能にしつつある人類・・。地球に住む人間の可能性も未知の宇宙に負けないくらい無限の広がりがあるのだと思えてきました。