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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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9/11放送分 もったいないばあさん

昔、ごはんを残すと、「もったいないおばけがでるぞー」と言われていませんでしたか?今の子供たちの間では、「もったいないばあさんがくるぞー」と言われているそうです。

その「ばあさん」とは、絵本「もったいないばあさん」にでてくるおばあさん。神戸市出身の絵本作家・真珠(しんじゅ)まりこさんの作品で、講談社から出版されています。各地の小学校や育児サークルで読み聞かされ、子供たちに大人気です。この絵本は、真珠さんが、子どもに、「もったいないってどういう意味?」と聞かれたのがきっかけでできたそうです。考えてみると、食料や物が豊富にある日本で生まれ育った今の子供たち・・・。「もったいない」の意味が実感しづらいのでは?と、具体的にイメージできるように、シンプルな絵とことばで描かれています。
ごはんの食べ残し・・・。水の出しっぱなし・・・。日常の中で、たくさんのもったいないことがあることに、改めて気づかされます。絵本の中では、「もったいないばあさん」の力で、くしゃくしゃに丸めて捨てられそうになった紙くずは、怪獣スーツに大変身。短くなった色エンピツは、7本まとめてテープを巻くと、素敵な虹色エンピツになります。

絵本作家の真珠さんは、「もったいないって面白いんだ!という新たな発想を持って、今の時代に即した遊びと工夫の中で「もったいない」の意味を感じてもらえれば嬉しいです。「もったいない」という気持ちで、自然の恵みや作ってくれた人への思いやり、物のありがたさに感謝しながら暮らせたらいいですね。と話しています。

何に対しても、「もったいない」という意識を働かせると、そこから、新しいアイデアや知恵が生まれてきそうです。私たちの横でいつも「もったいないばあさん」がつぶやいているようです。「あ?、もったいない。もったいない・・・。」