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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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8/21放送分 飛行機に託す夢

夏休み、空港はたくさんの人達で賑わっています。
中には、飛行機に乗るのが生まれて初めてという、小さいお子さんの姿も見られます。
ある幼稚園の男の子が、家族と一緒に飛行機で旅行に行くことになりました。
男の子は、飛行機に乗るのが生まれて初めてです。
飛行機が空を飛ぶのは、見てはいたものの、その飛行機に自分が乗って実際に、空を飛ぶとなると、話は違います。男の子は怖くて怖くて、空港のロビーの真ん中で泣き叫んでいました。まわりには、たくさんの人がいます。・・・・。全く関係なく搭乗手続きを進める乗客や職員、見送りの人たち・・・、微笑ましく眺める人・・・。
家族も、「いやだ、いやだ」と泣いて暴れる男の子に手をやいていました。
そんな中、作業着を着たお兄さんが、その男の子に近づいて来て話しかけました。「大丈夫だよ。雲の上の空は、すばらしい所だよ。」と声をかけてくれました。
男の子は泣きやみ、家族と一緒に飛行機に乗ったそうです。
それから十数年。男の子は、飛行機に憧れを持ち、今、大好きな飛行機の側で働く夢を持ちながら、専門学校に進んで勉強をしています。あの日、あの時、声をかけてくれたお兄さんのことを想いながら・・・・。そして、その夢がかなったら、自分も小さな子どもに、やさしく声をかけてあげたいと思っているそうです。「大丈夫だよ。僕も、君と同じくらい小さい時、飛行機に乗るのが怖くて泣いていたんだよ。でも、その時、あるお兄さんに声をかけてもらい、勇気を出して乗ったら、飛行機が大好きになったんだよ。」と・・・・。
飛行機は、彼にとって、勇気と未来を載せた乗り物。
大空に向かってまっすぐ飛び立つ飛行機を見ていると、誰も知らない未来に向かって、夢を持ち、大きく羽ばたいている人の姿に見えてきました・・・。