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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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8/14放送分 はるかのひまわり

夏の花の代表といえば、「ひまわり」。まるく大きく花開くひまわりは、太陽をイメージさせる花です。花びらの黄色は元気を与える色。空に向かって高く高く伸びる茎は、小さな子どもの背比べにもなっています。
今から10年前、阪神淡路大震災が起きた神戸に、今、たくさんのひまわりの花が咲いています。その数、およそ150万本・・・・。
このひまわりの花は、被災者たちが、震災の時にお世話になった全国・全世界の方々へ「感謝の気持ち」込めて1本1本植えた花。その背景には、「はるかのひまわり」のお話があります・・・・。
1995年1月17日。午前5時46分に起こった阪神淡路大震災・・・・。この地震で亡くなった方は、6433人・・・。
その中に、当時小学6年生の「はるかちゃん」がいました。その年の夏、彼女が亡くなった場所に、一輪の大きなひまわりが咲きました。それは、はるかちゃんが生前にかわいがっていた、隣の家の「オウムの餌」だったひまわりの種から咲いた花でした。その後、その場所にたくさんのひまわりが咲きました。地域の人たちは、その花の種を集め、「はるかのひまわり」と名付け、毎年絶えることなくひまわりを植え続けてきました。そして、いつのまにか、震災からの「復興」と感謝の想い、亡くなった方への「慰霊」の思いを込めて、「ひまわり」の花を植える輪が広まっていきました。
震災に遭った人たちは、この「はるかのひまわり」を植えることで、お互いの気持ちを共有し手を携え、前を向いて生きていこうという想いが沸いてきたそうです。
はるかちゃんの残した種が、心と心の握手で拡がり、今年も勇気と希望の大輪を咲かせ続けます・・・。