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2014年10月10日 (金)

メシュラングルメ研究所 10月10日

様々な食材に関して、研究、新たなメニュー開発を

していこうじゃないかというコーナーです。

現在は、キャビア、チョウザメについて、研究しています。

キャビアと言えば、宮崎が、早くから取り組み、養殖がとても盛んです。

ということで、今週も、小林市にある、

宮崎県水産試験場 内水面支場 農学博士 稲野さんと、

宮崎県農政水産部 水産政策課 上林さんにお話をお伺いしました。

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宮崎県のチョウザメ

水産試験場が提供した稚魚を養殖業者が育てていきます。

7年かけて、20kgぐらいに育ちます。

それまでの餌は、40kgぐらい。餌料効率でいうと50%くらい。一般的な数値です。

この餌代は、9000円くらい。

もちろん、7年分の人件費、エネルギーもかかります。

1つの池に1000匹いるとして、餌代だけでも900万円の投資になるわけです。

さらに、オスメスもあり、約半分しかキャビアが取れるメスになりません。

また、キャビアになるのは、体重の10%程度、つまり2kgぐらいです。

ちなみに、7年ぐらいから取れ始めるので、それ以上かかるものもいます。

真鱈と比べると、とても分が悪いです。

だから、キャビアは高価なものになるわけです。

 

チョウザメから卵を取り出すとき

卵を持ったチョウザメは、お腹が膨れてくるので分かります。

天然のチョウザメは、一度卵を産み、何年後かに卵を持つようになります。

養殖のチョウザメでは、お腹を割って卵を取り出しますが、生命力が強いので、

一部を残してお腹を縫い合わせ、水に返すと、

天然と同じように、再び卵を持つようになります。

ところが、ごくわずかしか取れませんし、

それまでに随分時間がかかってしまうので、そういうことはしていません。

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オスメスの見分け方

3年ほど育てないと分かりません。

しかも、見た目では全く区別がつかないので、1匹ずつ、陸に揚げてお腹を調べています

とても面倒です。

ここで選別されたオスは、美味しい魚肉として出荷され、メスはキャビア用に育てられます。

 

 

来週も、キャビア、チョウザメの話をします。