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2013年5月 3日 (金)

トレン道 5月3日 USロックアルバム ベスト3!!(60年代編)

毎週、様々な話題のモノをご紹介!

今週のテーマは、

ボーダーライン甫足が独断と偏見で選ぶ、USロックアルバム ベスト3!!(60年代編)

 

ということで、「ボーダーラインレコード」店主 甫足正彦さんにお聞きしました!

 

ボーダーライン福岡本店

TEL 092-734-4198

福岡市中央区大名 1-14-14立花ビル2F

営業時間 11:00~20:00

定休日:無休 

http://www.borderlinerecords.co.jp/

 

 

第3位 THE BAND / BAND (1969)¥1,280

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ボブ・ディランのバックを務めていたバンドが、自らのデビュー作。

「ミュージック・フロム・ビッグピンク」を発表し、その好評の勢いに乗じて制作したセカンド・アルバム「ザ・バンド」は、彼らの意欲作である。

デビュー作も名曲は多かったが、今作もそれを凌ぐ名曲揃いで、アルバム全体に統一感があり自然に流れていくそのサウンドは、心の中に優しく浸透してくる。

この頃から各々の個性も際立ってきており、バンド名も「ザ・バンド」と決定され、そのサウンドも確立されてくる。

 

 

 

第2位 HOT RATS / FRANK ZAPPA (1969)  ¥1,280

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1966年に「マザーズ・オブ・インヴェンション」でデビューしたザッパは、69年には早々とマザーズを解散させる。

そして、同年に発表したのがセカンド・ソロ・アルバム「ホット・ラッツ」である。

旧友キャプテン・ビーフハートをヴォーカルに迎え、バックには多くのジャズ・ミュージシャンを起用したジャズ・ロック・アルバムである本作は、今聴いてもエキサイティングで緊張感が伝わってくる。

多作家で知られる彼は、52年の生涯で60枚以上の作品を発表しているが、本作が紛れもなく彼の代表作である。

当時日本では発売にならなかったが、イギリスではビートルズ、レッド・ツェッペリンを抑え69年NO.1アルバムに輝いている。

 

 

 

第1位 SAM / VELVET UNDERGROUND & NICO (1967)  ¥980

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ニューヨークのアンダーグラウンドで活躍していたルー・リード率いる「フォーリン・スパイクス」に目を付けたMr.N.Y アンディ・ウォーホルは、ドイツ人女優ニコをメンバーに加え「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ」を誕生させる。

そして、そのプロデュース、ジャケット・カヴァーを担当し作り上げたのが本作である。

作品全体としては統一感に欠けるが、ルー・リードのアヴァンギャルドなサウンドとニコのソフトなヴォーカルがうまく調和しており、当時のウォーホルズ・ファクトリーの空気感まで伝わってくる。

私にとって本作は、ヴェルヴェッツの作品というよりも、ウォーホルがチャレンジした多彩な作品の中一つで、レコード・ジャケットがパッケージという用途を超えてアートとしてとらえられた貴重な作品であり、あの真黄色のバナナのシールが未だに脳に貼り付いたまま剥れようとしない。