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クリスマスローズも見頃です!

あつまれ!!アイランドシティ中央公園

アイランドシティ中央公園で今が見頃の花を紹介しておりますが
「クリスマスローズ」も見頃を迎えています!

特に公園の南側にある「グリナリー花壇」では、
たくさんのピンクや白の花びらが、とってもキレイに咲き誇っています。

でも...もう2月なのに「クリスマスローズ?」って...ちょっと変な感じがしますよね。
そもそも「クリスマスローズ」は、名前にローズ=バラと付いているので、
バラの仲間にように思われていますが...実はバラ科の花ではありません。

「クリスマスローズ」の原産地であるヨーロッパでは、
ヘレボルス属の1つである「ニゲル」という植物を主に「クリスマスローズ」と呼んでいます。

「ニゲル」の開花時期は12月下旬から1月にかけて...と、ちょうどクリスマスの時期に花が咲きます。

そこでヨーロッパでは、「クリスマスに咲くバラに似た花」という意味で、
「ニゲル」を「クリスマスローズ」と呼ぶようになったとされています。

田代)一方、日本では、この「ニゲル」だけではなく、
ヘレボルス属全体を「クリスマスローズ」と呼んでいます。

そして、特に日本で出回るようになった品種が開花するのが、2月から4月の時期だったため、
日本では「クリスマスローズ」なのにクリスマスじゃない時期に咲く!...ということになったそうです。
そもそも同じヘレボルス属でも、クリスマスに咲く「クリスマスローズ」とは品種が違うんですね。

そんな「クリスマスローズ」には、キリストにまつわる神話も残されています。
キリストが誕生したその日、マデロンという羊飼いの貧しい少女が、聖母マリアのもとへ祝福に訪れました。
少女は何か捧げものを...と探したものの、季節は寒い冬。
1輪の花すら見つけることができず、がっかりして涙を流しました。
すると、少女の涙は種となり、その種から芽が出て、
なんとバラのように美しい純白の「ニゲル(クリスマスローズ)」が咲き始めました。
そして、少女はその花を、聖母マリアと幼子キリストへ捧げたのでした...というお話です。
清楚で可憐な「クリスマスローズ」が、
キリスト教国の多くの人々に受け入れられているのがよく分かる神話ですよね。

「クリスマスローズ」は、うつむくような姿で花を咲かせるのが特徴です。
その可愛いらしくも寂しげな、そして何か想いを秘めているような様子を、
ぜひアイランドシティ中央公園で確かめてみませんか?