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梅にまつわる豆知識

あつまれ!!アイランドシティ中央公園

アイランドシティ中央公園では今、梅の花が咲き始めています。
場所は公園の南側にある「ライオンズクラブの森の中」。

ここに梅の木が数本植えられているんですが、先週末の時点で
紅色の花の咲く「紅梅(こうばい)」が五分咲き、
白い花が咲く「白梅(しらうめ)」が三分咲きとなっています。

そんな梅にまつわる豆知識を紹介します。

梅は意外に思われるかも知れませんが、バラ科の植物で、
現在、その品種はおよそ300種類を超えると言われています。

食用にする果実を取るための梅 「実梅(みうめ)」と、
観賞をするための梅 「花梅 (はなうめ)」 に分けられています。

花の色は白、紅、ピンクがあって、
開花時期はちょうど今頃の2月から3月で、葉が出る前に花を咲かせます。

そんな梅は、中国が原産国で、
日本には歴史の教科書でおなじみの「遣唐使」によって持ち込まれたとされています。
「万葉集」では100首以上の梅の歌が詠まれているので、
少なくとも奈良時代には栽培されていたと考えられています。

梅と言えば...ここ福岡では「飛梅(とびうめ)伝説」が有名ですよね。
これは平安時代の政治家で、梅をこよなく愛していた菅原道真が、無実の罪で太宰府に左遷された時、
その道真を慕って一夜のうちに、京都から太宰府へ飛来した梅のことです。

今でも「太宰府天満宮」の本殿に向かって右側に、その「飛梅」がありますよね。
ちなみに、菅原道真がどれくらい梅を愛していたかというのが分かる
彼が京都を去る時に、自宅の梅の木を詠んだ有名な歌がありますよね。

「東風吹かば 匂ひおこせよ   梅の花   あるじなしとて 春な忘れそ」
(こちふかば においおこせよ うめのはな あるじなしとて はるはわすれそ)

このような由来から、梅の種の硬い殻の中にある「仁(じん)」という実は、別名「天神様」と呼ばれ、
江戸時代には梅の種の中には菅原道真=天神様がいると信じられていたそうです。
 そして、そんな梅の種を粗末に扱えないと、
「太宰府天満宮」には今でも「梅干の種納め所」が設けられているそうですよ。

そんな梅は、「花よし」「香りよし」「果実よし」 と言われるように、
その花の美しさだけでなく、香りも良い花木です。
また、松竹梅の一つで「おめでたい」とされる花木でもありますよね。
ぜひ「アイランドシティ中央公園」で、そんな道真が愛した梅の香に、春の兆しを感じてみませんか?