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アイランドシティ中央公園の冬鳥たち

あつまれ!!アイランドシティ中央公園

アイランドシティ中央公園では、本格的な冬を目前に控え、
いま多くの冬鳥たちが飛来してきています。
そこで今日は、公園で見ることのできる冬鳥を紹介しましょう。

まず、公園全体では、「ヒヨドリ」が鳴き声を賑やかに響かせています。
全長が30センチ弱の「ヒヨドリ」は、全体が灰色に見える色彩が特徴の冬鳥です。
花の蜜や果実が大好物で、これは熱帯が主な生息地であった祖先の「ヒヨドリ」の名残りだと言われています。
いまでは虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。
秋には北海道から数多くの「ヒヨドリ」が本州、四国、九州へと渡ってきます。
そんな「ヒヨドリ」は日本中に住んでいますが、小笠原や沖縄など南の離島では独自に色彩が変化して、
茶色味の強くなった亜種が、いくつも確認されているそうです。

そして、公園の「修景池」では、マガモに混ざって、冬鳥の「ヒドリガモ」の姿も確認されています。
「ヒドリガモ」は、全長50センチ弱の大きさの冬鳥です。
オスは顔全体が赤褐色で、額と頭は、遠くからだと白っぽく見えます。
メスは全体が褐色で、上の面には黒褐色の斑があります。
そんな「ヒドリガモ」は、ユーラシア大陸北部に広く分布、繁殖していて、
冬には日本の全国に飛来してきます。
「ピュゥーウ ピューウ」と区切って鳴く特徴のある声をしていて、
飛行する時には「フィッフィッフィッフィッ」という羽音が聞こえます。
エサは植物を好み、アマモ、エビモ、アオノリ、アオサなどの海草や水藻などを食べますが、
陸へ上がって草本の新葉を食べている様子も、よく見られるそうですよ。

そのほか、「ジョウビタキ」という冬鳥の姿も確認されています。
「ジョウビタキ」の大きさは15センチほど。
オスは頭が銀白色、顔は黒色、腹は赤茶色。メスは体が灰色味のある茶色。翼に白い斑があります。
日本では積雪のない地方で越冬する鳥で、農耕地や住宅地、公園や河原などに生息しています。
名前の「ジョウ」は「銀髪」のことで、「ヒタキ」は「火を焚く」という意味。
火打石(ひうちいし)を叩く音に似た音を出すことから「ジョウビタキ」と呼ばれているそうです。

さらに、「ムジセッカ」という冬鳥の姿も確認されています。
「ムジセッカ」の大きさは11センチほど。
見た目はウグイスに似ますが、全体的に灰褐色をしていて、細くて明瞭な眉の斑があるのが特徴です。
主に日本海側の地域で、冬に少数が見られる珍しい鳥で、「タッ、タッ」と鳴くと言われています。

これからの季節は木々が落葉して、野鳥観察がしやすくなります。
ぜひ公園で、いま続々と飛来してきている冬鳥たちを観察してみませんか?
https://ic-centralpark.jp/