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この秋も来園日和!
「ぐりんぐりん」設計建築家 伊藤豊雄さんについて

あつまれ!!アイランドシティ中央公園

緊急事態宣言も解除され、
現在は公園内の施設や遊具、駐車場などが利用できるようになりました。

暑さも和らぎ、涼し気な風が気持ちいい秋は、公園を楽しむのにもってこいの季節です。

そんな来園日和の公園を、引き続き、感染予防対策をしっかりとして楽しんで欲しいということで...
「アイランドシティ中央公園」の基本情報をおさらいしています。

前回は体験学習施設「ぐりんぐりん」の基本情報をおさらいしましたが...
今日は、その建物を設計した世界的な建築家、伊東 豊雄(とよお)さんについてお勉強しましょう。



「伊東豊雄建築設計事務所」の代表で一級建築士である伊東さんは、
「東京大学」「東北大学」「多摩美術大学」「神戸芸術工科大学」の客員教授を歴任。

「高松宮(たかまつのみや)殿下記念世界文化賞」、「ロイヤルゴールドメダル」、「日本建築学会賞作品賞」、
「グッドデザイン大賞」、「プリツカー賞」などなど、数々の受賞歴を誇る凄い人なんです。

そんな伊東さんは、「ぐりんぐりん」を設計するにあたり、こんな風に語っています。

『コンセプトは大きく2つあります。
まず、埋立地である「アイランドシティ」は、まったく平坦な土地だったため、
少しでも起伏をつけることで、様々な場所に変化を生み出したいと考えました。
2番目は、渡り鳥が戻ってくることを願い、中央に雨水を貯めることで池をつくり出しました。
この2点がとくにこだわった部分です』

また、公園の設計を手掛ける上で重要なことについてはこう語っています。

『西欧的な概念である公園に対して、日本には庭園と呼ばれる場所、空間があります。
伝統的に、日本では庭園を“自然の映し”のようなものと考えてきました。
この日本の庭園に近い自然の捉え方を、公園にも取り入れたいと常に考えています。
流動的な空間で、柔らかな水や風の流れを感じることができる場所や空間をつくっていきたいです』


そんな伊東さんが近年、手掛けてきた建築の特徴は、「ぐりんぐりん」に代表される、
曲面を大胆に取り入れた、周囲の環境に溶け込む有機的な造形や、
内部空間に柱がほとんどなく、空間の利用方法を規定しない建物などなどです。

「せんだいメディアテーク」「多摩美術大学図書館」「高雄国家体育場:
「八代市立博物館・未来の森ミュージアム」「横浜風の塔」「座・高円寺」「MIKIMOTO GINZA 2」「まつもと市民芸術館」
さらにスペイン・バルセロナのオフィスビルなどなど...世界各地の印象的な建築物を設計しています。
いつか、伊東豊雄さんの作品を訪ね歩く旅もいいかもしれませんね。

まずは ぜひアイランドシティ中央公園の「ぐりんぐりん」へ!
上から見る公園の景色も絶景です。
この秋は、アイランドシティ中央公園で、伊東豊雄さん設計の建築物の魅力に触れてみてください。