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みなさんからの質問に答えていただきました!

あつまれ!!アイランドシティ中央公園

お届けしている GOW!!内コーナー「あつまれアイランドシティ中央公園」では、
リスナーの皆さんに、花や樹木といった植物や、昆虫に関する質問を募集しています。

みなさんからいただいた質問に
「アイランドシティ中央公園」の専門スタッフが、応えてくれましたので紹介します。


【質問】  RN.  タマネギスライスさん
いつも「アイランドシティ中央公園」のコーナー、楽しく拝聴しています。
先日スイカを食べました。スイカの種をベランダに置いているブルーベリーの鉢に捨てていたところ、
3日程で4つの芽が出ました。毎日水をあげていたらどんどん成長し、
いまでは葉が6枚、10センチ程の大きさにまで成長しています。そこで質問です。
いま植えているブルーベリーの鉢から別の植木鉢などに植え替えずに育てること可能でしょうか?
また、スイカはどのようにして育てたらいいですか?教えてください。お願いします。


【質問への回答】
スイカはつるを大きく広げて生育する植物なので、広めの畑でのびのびと育てるのが一般的です。
でも、タマネギスライスさんのように、プランターでも栽培できますので、その方法を紹介しましょう。

まず、タマネギスライスさんのブルーベリーの鉢が、どのくらいのサイズか分かりませんが...
別の鉢に植え替えずに育てると、今育てているブルーベリーの根がスイカの根に侵略されて
栄養や水分が足りずに根が張れなくなって弱っていく可能性もあります。

また、スイカの実をつけるほどの栄養が確保できずに、実が食べられるくらい育つ可能性も
低いかもしれません。ブルーベリーとスイカの両方、共倒れする可能性もあります。

このまま経過観察をするよりは、スイカを植え替えた方がブルーベリーの命は確保されると思います!

プランターに植え替えて育てる場合、大型の長方形プランターに1株を目安に植え付け、
支柱を4本設置して、あんどん状につるを仕立てる「立体栽培」で育てるのが一般的です。

広めのフェンスがあれば、フェンスにつるを仕立てて、広げてもOKです。
ただし、プランター栽培は小玉スイカに限ります。

実がついたら、重さに耐えられるようにネットに吊す工夫などが必要ですが、
スイカ自体は放任してもよく育ちます。

土は、野菜用にブレンドされた市販の培養土を使うと便利です。

それぞれの野菜に適した土壌酸度(どじょうさんど)などが異なるので、
製品の用途に「スイカ」の項目が入っているか、確認しておきましょう。

水やりは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。
特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。

高温の真昼に水やりをすると、すぐにお湯状になって土の温度が上がり、
かえって株が弱ってしまうので、必ず涼しい時間帯に与えることが大切です。

肥料は、果実がピンポン玉くらいの大きさになったら、化成肥料およそ20gを均一にまいて、
土になじませます。また、3週間後を目安に、同じ様に追肥してください。

スイカの果実は日光が当たるとグリーンに色づくので、「玉まわし」といって、
色ムラができないように時々果実を回して、裏側もまんべんなく日光に当てることが大切です。

ちなみに、もう時期は過ぎてしまいましたが...
一般的なスイカのライフサイクルは、次のような流れになります。

4月頃にポットにタネをまいて育苗し、5月中旬頃に苗を土に植えます。
順調に生育すれば、6月下旬には黄色い花が開花します。

受粉後、7月下旬〜8月が収穫期です。1株につき、1〜3個の収穫を目指します。
収穫後は枯れて死んでしまう一年草なので、収穫が終わったら茎や葉、土の中の根を処分して整地しましょう。

スイカの種まきは加温器を使った管理が必要と、ビギナーの方にはハードルが高いので、
家庭菜園では、お花屋さんやホームセンターなどで苗を入手してスタートするのがオススメです。



「あつまれ!アイランドシティ中央公園」では、リスナーの皆さんからの質問を募集しています。
 花や樹木といった植物や、昆虫に関する質問を番組まで送ってください。
宛先  gow@fmfukuoka.jp

※メッセージが採用された方には、「スプラウト(ブロッコリー)」の種をプレゼントします。