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カノコユリの育て方

あつまれ!!アイランドシティ中央公園

今、アイランドシティ中央公園では、
美しいカノコユリの花が咲いています。


今回は、アイランドシティ中央公園の植物の相談などを行う
吉田 博美さんに「カノコユリの育て方」を伺いました。

カノコユリの球根は、種から養成されたものであることから、花の色は千差万別で、
花弁の色や斑点の模様が、濃い赤からピンク、そしてごく淡いピンクから白と、
いろんな色の花が見られます。
アイランドシティ中央公園に植えた球根は、
種を播いて4年の、40~50gの球根で、草丈は80cm程度、花の数は3~5輪です。

蕾は下の方から咲き始め、2~3日ごとに、順次上の方へと蕾が開いていきますので、
3輪であれば10日位、5輪であれば2週間くらい美しい花を楽しめます。

植えられたところの環境条件が良ければ、そのままで毎年7月中旬から、8月上旬にかけて花が咲きます。
そして、球根がだんだん大きくなってゆき、花の数も増えていきます。
特に大きな球根では、花の数も20輪ほど付きますが、
植えた所の条件が悪いと、植えたときよりも球根が小さくなって、2~3年で球根が無くなってしまいます。

カノコユリは、絶滅危惧種に指定されている希少な花ですが、その大きな要因は、
カノコユリの生育が、日照や土壌などの環境条件に、大きく左右されるところにあります。
カノコユリがよく育っているところは、半日陰で傾斜地、そして赤土で、地際に日が当たらないように、
背の低い草等が生えているような所です。
こうしたところでは、茎の高さは人間の背丈以上にもなり、花も15輪以上咲いてきます。

カノコユリの球根の植え付け時期は、10月~11月ですが、
今述べてきたような条件に近いところを選んで育てると、年々球根が大きくなります。
また、株元に木子と呼ばれる小さな球根ができますので、
この木子をとって植えると、2~3年で花が咲き、球根が増えていきます。

カノコユリのことをもっと詳しく知りたい方は、
カノコユリに関するホームページを立ち上げていますので、
「宗像 カノコユリ 研究会」で検索してください。
栽培の詳しい資料や、動画なども載せていますので、参考にしてください。

『自分で栽培したい』という方には、
なんと!吉田さんがが種を播いて育てている球根を、20名の方に差し上げる予定です。
10月頃に申し込みを開始しますので、
ここ「アイランドシティ中央公園」のホームページでご確認ください。
https://ic-centralpark.jp/