アイランドシティ中央公園では今、華麗で美しいカノコユリの花が咲いています。

日本はユリの宝庫で、日本原産のユリが、15種類ありますが、
その中の一つに、今からお話しする華麗で華やかな花を咲かせる、カノコユリがあります。

この、カノコユリの名前は、花弁の紅色の斑点が、鹿の子供の背中に見られる斑点模様、
いわゆる鹿の子絞りの模様に似ていることから、カノコユリと名付けられています。

カノコユリは、今から190年ほど前の江戸時代に、ヨーロッパにもたらされ、
その花を見た人々が、その美しさに驚嘆したといわれるくらい、華麗で美しいユリです。

日本では、九州と四国の、ごく限られた地域にのみ自生する、希少な植物です。
しかし、今では絶滅が心配される、絶滅危惧種に指定されています。

カノコユリの自生地としては、鹿児島県の甑島が知られていますが、
福岡県の宗像市も自生地で、宗像市では市の花に指定されています。
近年、自生のカノコユリは、見られなくなってきていることから、
12年前から、カノコユリの復活と普及を目指して、官民あげていろんな取り組みが行われています。

その一つとして、宗像市固有のカノコユリの種を播いて、
養成した球根が、市民に配られて、各地に植えられています。

昨年の秋に、その球根の一部を、宗像市から譲り受け、「アイランドシティ中央公園」に植えました。
このカノコユリが今、綺麗な花を咲かせていますので、ぜひ見に来てください。
https://ic-centralpark.jp/

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