FM 福岡 FUKUOKA

2026年10月3日放送
「40代女性が離れて暮らす母親へ宛てた手紙」

今日、買い物に行った帰り道、どこからか金木犀の香りがしてきて、

ふと、子どもの頃に住んでいた、あの家のことを思い出しました。

庭の隅に、1本の金木犀の木があったでしょ。

秋になると小さなオレンジ色の花をいっぱいつけて、窓を開けると家の中まで甘い香りがしてたよね。

なんだか、金木犀の香りの向こうに、あの頃の家と、

まだ若かったお母さんの姿が見えたような気がして...

無性にお母さんに会いたくなっちゃった。

お盆に帰ったばかりだけど、なんとなく気まずいまま別れてしまったから。

夫のことや子どものことを愚痴るのはいつものことなのに、

お母さんから珍しく意見されて、つい、「もう、お母さんには何も話さない!」なんて言ってしまった...。

本当は、お母さんにいろんな話を聞いてもらいたいのに、

お母さんの前だと、ちょっと生意気な娘に戻ってしまうみたい。ごめんね。

もしかして、庭に金木犀の花が咲いていたあの頃、

お母さんも今の私のように、いろんなことで悩んでいたのかな。

そんなこと、考えたこともなかったよ。

お母さんは、いつだってしっかり者で明るい「お母さん」だったから。

今度、あの頃のお母さんの話も聞かせてね。

また、近いうちに帰るからね。