FM 福岡 FUKUOKA

2026年9月19日放送
「30代の女性が離れて暮らす弟へ送った手紙」

まだまだ厳しい残暑が続いているけれど、元気にしていますか?

先日、娘と近所を散歩していたら、道ばたに真っ赤な彼岸花が咲いていました。

「ママ、この花、なんていうの?」

その一言で、涼(りょう)くんとの思い出が一気によみがえりました。

小学生の頃、学校の帰り道に咲く彼岸花を見つけては、

「今日は十本!」「こっちはもっとあるよ!」なんて、二人で数えながら歩いたよね。

あの頃は毎日一緒にいるのが当たり前だった。

うちは親が共働きだったから、学校から帰るとしばらくは二人だけ。

でも、涼くんがいてくれたから寂しくなかったよ。

よくケンカもしたけれど、楽しかったよね。

大人になってからは、お互い忙しくなってしまって、顔を合わせるのはお正月くらいになってしまったね。

ちょくちょく電話はするけれど、たまには手紙もいいなと思っています。

今、こうして昔のことを思い出して手紙を書きながら、自然と笑顔になっている自分がいます。

うまく言葉にできないけれど、

なんでもなかったあのころの時間が、今ではかけがえのない思い出です。

今年も彼岸花がきれいに咲いていますよ。また一緒に、

あの頃みたいに彼岸花を数えられたらうれしいな。