FM 福岡 FUKUOKA

2026年8月1日放送
「東京の大学に通う20代の女性が実家の母親へ宛てた手紙」

お母さんへ

「東京には空がない」なんて...高村光太郎の詩にあったけど、

時々、福岡で見ていた夕焼けと同じように見える瞬間があって、そんな時はふとお母さんのことを思い出します。

先日、お母さんが譲ってくれた浴衣を初めて着て花火大会に行った日も、まさにそんな夕焼け空でした。

赤く染まった会場までの道を歩きながら思い出したのは、「いまは着物ってハレの日のものって思われがちけど、

本来はもっと自由に普段の暮らしの中で楽しめるものなんだよ」っていう、お母さんの言葉。

その言葉を聞いた時は、正直、実感が沸かなかったけど、あの夜、ようやくその意味が分かったような気がする。

会場では、年齢も体型も、そして雰囲気も違うたくさんの人が浴衣を着てました。

みんな個性的で、その人の魅力を自然に引き出しているように見えたんだよね。

私自身も友達から「いつもの優香ちゃんより大人っぽく見える」なんて言われて、

なんだか背筋まで自然と伸びちゃいました。

そして、花火が上がるたびに、浴衣の布に光が反射して、まるで自分も夏の景色の一部になったみたいで...

和装の素晴らしさを改めて実感しました。

譲ってくれた浴衣、大切に着るね。

福岡でも、一緒に着て出かけられたら嬉しいな。