2026年2月14日放送
「50代の女性がいまは亡き祖母へ綴った手紙」
「あの子が男の子やったらね~」。
私が幼い頃、おばあちゃんにそう言われて苦笑いするお父さんの姿が忘れられません。
代々、医者の家系に生まれ、しかも一人娘であった私は、
事あるごとにおばあちゃんから将来は医者になって、お父さんの跡を継ぐように言われて育ちましたよね。
そして、それが何よりも私の幸せなんだって...。
「医者になるのに必要ないことはせんでいい」と、
放課後に友達と遊ぶこともスポーツを楽しむことも許されず、ひたすら机に向かう毎日です。
私も忙しい両親の代わりに育ててくれたおばあちゃんの期待に応えようと、
どんな我慢も受け入れてきましたが、そこで聞いたのが「男の子やったら」という言葉でした。
女性であるというだけで、それまでの私の頑張りまで否定されたようで、胸がつぶれそうになりました。
おばあちゃんは私が高校生の時に旅立ってしまったけど、
あれから私は医学部には進学せず、青春時代を取り戻すかのようにキャンパスライフを謳歌しました。
その後は一般企業に就職して、結婚して、子どもにも恵まれて...
おばあちゃんのひ孫たちも全員、自分で選んだ道へ進んでいきましたよ。
おばあちゃん...
私はおばあちゃんの望むような女性にはなれなかったけど、仕事も家庭も両立しながら楽しく生きています。
そして一人の女性として、いま私はとっても幸せな人生を送っています。
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