FM 福岡 FUKUOKA

2025年3月15日放送
「亡き妻へ宛てた60代男性の手紙」

今日お届けするのは、亡き妻へ宛てた60代男性の手紙です。

これまで毎年、バレンタインデーの朝にはテーブルの上にチョコレートが置かれていたよね。

でも、今年はなかった...

あぁ、もういないんだ...。そう思い知らされたようで、辛かった。

でも、よく考えてみたら、ホワイトデーにお返しをしたことなんてなかったね。

「え、今ごろ?」ときっと笑っていると思うけど、今年はちゃんと準備したよ。

それだけじゃない。

チョコレートにいつも添えられていた手紙を真似して、自分もこうして書いている。

由美子とは、これからもずっと一緒に年を取っていくものだと信じていた。

いつもそばにいるのが当たり前だったから、いつでも自分の思いは伝えられると考えていた。

でも、そうじゃなかった。

いなくなって初めて、伝えたいことを何も伝えられていなかったことに気づいたよ。

これまで由美子からもらった手紙を読み返してみたら、

最後はいつも、同じ5文字の言葉で締めくくられていたね。

短いけれど、最高にあたたかな言葉...

そういえば、毎日何度もこの言葉を由美子の口から聞いていた気がする。

だから、一緒に過ごした日々は幸せだったのかな。

今、由美子に伝えたい思いを集約すると、やっぱり同じ、この言葉になりそうだ。

「ありがとう!」