FM 福岡 FUKUOKA

2025年2月1日放送
「40代女性が離れて暮らす兄に宛てた手紙」

毎日寒い日が続きますが、元気にしていますか?

スーパーに並んでいる節分の豆まきセットを目にして、ふと子どものころのことを思い出しました。

あれは確か、私が小学2年生の時のことでした。

近所の公民館で節分の豆まきがあるというので、一緒に行きましたよね。

二人きりの兄妹なのに、けんかばかりしていて、仲がいいとはいえなかった私たち。

特にお兄ちゃんは、人前では私によそよそしかった。

今思えば、照れくさかったんでしょうね。

あの日、豆まきのあと急にお腹が痛くなった私を、お兄ちゃんは家まで連れて帰ってくれました。

いつもは手なんてつないだことないのに、苦しそうな私の手をしっかり握り、

「大丈夫か?」と何度も声を掛けてくれて...最後には私をおんぶしてくれましたね。

あの時は、とにかく早く家に帰りたい一心だったけど、

不思議なもので、今頃になってお兄ちゃんの手や背中の温もりが、じわじわとよみがえってきました...

いつもならメールで済ませるのに、今日はなんだか手紙を書きたくなったのは、そのせいかな。

両親が亡くなり、お互いに家庭はあるけれど、歳を重ねるごとに、

やっぱり兄妹は特別な存在だなと思うようになりました。

5月の連休に会うのを、今から楽しみにしています。