FM 福岡 FUKUOKA

2024年12月7日放送
「この1年を振り返りながら父親が家族への思いを綴った手紙」

2024年も残りわずか。

本当に大変だったこの1年を振り返っていると、みんなへの感謝の気持ちがとめどなく湧き上がってきた。

面と向かってうまく伝えられそうもないので、柄にもなくこうして手紙を書いている。

この歳になるまで病気知らずで、それが自慢だった。

そんな自分が、まさかガンになるなんて...

検査結果を知らされたとき、どうして自分が?という、悔しいやら悲しいやら、なんともいえない感情に

恐怖と不安が入り混じって、我ながら情けないほど動揺してしまった。

自分で思っていたより弱い人間だということを思い知らされた気がするよ。

しかし、悪いことばかりではなかった。

病気になったおかげで、家族の存在の大きさに改めて気づくことができたのだから。

ガンになったと伝えたとき、気丈に振る舞い、「大丈夫!」と励ましてくれたみんな。

きっと、心の中は不安でいっぱいだったと思うが、普段通りに接してくれたことが、どれほどありがたかったか。

「大丈夫!」という言葉に、どれほど励まされ、勇気づけられたか。

これからは家族と一緒に過ごす時間をもっと大切にしたい!

心からそう願ったし、その気持ちが病気と闘うエネルギーになった。

本当にありがとう!