FM 福岡 FUKUOKA

2024年10月19日放送
「弓道を始めた60代女性が同じ道場に通う先輩女性へ宛てた手紙」

先日は心のこもったお手紙をいただき、ありがとうございます。

亜脱臼した左肩の安静期間も終わり、今はリハビリを頑張っています。

0の手習いで始めた弓道。

ようやく弓道のおもしろさが分かり始めた矢先、転んで肩を痛めてしまうなんて…。

悔しくて、情けなくて、かなり落ち込んでいました。

そんな時いただいた俊子さんのお手紙に、救われた気持ちです。

スポーツが苦手な私でも何かできるものはないかと探していたときに出合った弓道。

いざ始めてみると、実に奥が深く、練習のたびに新たな発見や感動がありました。

中でも私の心に響いたのが、俊子さんの言葉です。

「弓の世界に敵はいません。弓道は己と向き合うスポーツ。

『礼節』を大切にし、『相手を慈しむ』ことこそ、弓道の基本精神なんですよ」

肩を痛めたとき、もう弓道は続けられないと諦めそうになりました。

でも、俊子さんがお手紙に、「焦らずゆっくり自分のペースで練習を再開したらいいですよ」と

書いてくださっていたので、弓が弾けない今を、自分としっかり向き合う時間にしようと

思い直すことができました。

弓道と出合ったこと、そして弓道を通して俊子さんと出会えたことに心から感謝しています。

また道場でお会いできる日を楽しみにしています。