FM 福岡 FUKUOKA

2024年9月28日放送
「60代女性が亡き夫へ宛てた手紙」

あなたがいなくなって、もうすぐ1年がたとうとしています。

書斎の机はなかなか整理できなくて、ようやく引き出しの中を片付け始めたところ、

私宛の封筒を見つけました。

「最後のラブレター」と書いてあったから、病気が分かって入院する前に書いたんですね。

ドキドキしながら封を開けてみました。

そこには口では一度も言ってくれなかった言葉が書かれていて、驚きました。

こんなにも私のことを大切に思ってくれていたなんて...

あなたの本当の気持ちも知らずに、不満をぶつけたこともありましたね。ごめんなさい。

二人の出会い、楽しかった旅行のこと、子どもたちのこと、

一つひとつ思い出しながら、どんな気持ちでこの手紙を書いたのか...

ところどころ滲んでいるインクを見ながら、胸がいっぱいになりました。

「幸せな毎日をありがとう!

これからもずっと見守っているから、残りの人生を心豊かに過ごしてほしい」

これからの私の支えとなる言葉も、最後にちゃんと書いてくれていましたね。

あなたがいないのは寂しいけれど、こんなラブレターをもらえる私はなんて幸せなんでしょう。

私もあなたと同じ気持ちです。出会えたことに心から感謝しています。