FM 福岡 FUKUOKA

2024年8月24日放送
「50代男性が中学時代の同級生へ送った手紙」

啓子へ

この前はありがとう。

まさか電話をもらえるとは思っていなかったので、本当にうれしかったよ。

中学時代は強がっていた俺だけど、唯一、啓子にだけは弱かったもんな。

あの頃からよく、説教されていたっけ。

太く短く生きる!なんて強がっていたくせに、透析治療が必要だと先生から告げられたとき、

目の前が真っ暗になって、「もうダメかもしれない」なんて、ついメールで弱音を吐いてしまった…。

すると、すぐに電話をかけてきて、喝を入れてくれたよな。

「ちゃんと透析治療を続ければ大丈夫!」

「これまでいろんな人に迷惑をかけてきたと後悔しているなら、これからの人生を人のために生きればいい」

俺のことをよく知っている啓子らしい励ましだったよ。

そして、最後にこう言ってくれたね。

「また落ち込みそうになった時は、いつでも電話してきて。私のパワーを分けてあげるから!」

啓子だって結構苦労しているのに…、いつも前向きで本当にすごいと思う。

そういえば中学時代から、「諦めたら終わり」が口癖だったよな。

これから透析治療を頑張って、誰かの役に立つことをやっていきたいと思っている。

前へ進む力をくれて、本当にありがとう!