FM 福岡 FUKUOKA

2024年6月22日放送
「病院の清掃業務を行っている50代女性が退任する病院長へ送った手紙」

院長先生、長い間お世話になりました。

院長先生のもとで働くことができたこの10年間は、私にとって特別な時間となりました。

毎朝、私たち清掃スタッフに必ず「おはようございます」と笑顔で挨拶してくださった院長先生。

地域医療の中核を担う総合病院ですから、先生や看護師さんなど大勢の方がいらっしゃいますが、

恐らく私たちに一番声をかけてくださったのは院長先生だったと思います。

今でも忘れられない院長先生の言葉があります。

それは、「いつも掃除が行き届いたきれいな環境で患者さんをお迎えできるのは、皆さんのおかげです。

毎日、ありがとうございます」という、私たち清掃スタッフへのねぎらいの言葉です。

院長先生のおかげで、自分でもお役に立てているんだと、この仕事に誇りを持つことができました。

「患者さんを自分の大切な家族のように思う」

これは院長先生のモットーだとお聞きしたことがあります。

私も、病院を自分の家のように思い、少しでも気持ちよく過ごせるようにと常に考えながら

掃除をするように心がけています。

私たちのことも一人の仲間として向き合ってくださった院長先生。

本当にありがとうございました。

これからも、自分にできることを一生懸命やっていきたいと思います。