FM 福岡 FUKUOKA

2024年3月16日放送
「旅館の女将さんへ宛てた60代女性の感謝の手紙」

先日は本当にお世話になりました。

そちらで過ごした2日間は、私たち夫婦にとって生涯忘れられない素敵な思い出となりました。

結婚して35年。夫の定年祝いも兼ねて、「珊瑚婚式」に娘がプレゼントしてくれた、夫婦水入らずの旅行。

私たちがゆっくりくつろげるような旅館がいいだろうと、一生懸命探してくれたようです。

心も体も癒される時間とは、まさにこういうことを言うのでしょうね。

行き過ぎる事のない程よいサービスは本当に心地よく、日本流のおもてなしの真髄を見たような気がしました。

老舗旅館に嫁いで40年。いろいろなことがあったけれど、今は旅行に来たお客様の「ハレの日」を

「天晴な日」にすることが何よりの生きがい、とおっしゃっていた女将さん。

その熱い思いと温かな人柄を、旅館のすみずみから感じ取ることができました。

帰り際、女将さんが記念にと手渡してくださった色紙には、

赤い珊瑚の水彩画に、「絆」という文字が添えられていました。

あとで娘に聞きましたが、女将さん手書きの色紙は旅館の名物なんだそうですね。

いつも目に入るリビングに飾っています。

来年の結婚記念日には、また宿泊させていただく予定です。

今から待ち遠しくてたまりません。