FM 福岡 FUKUOKA

2024年1月6日放送
「製造業に従事する30代の男性が妻へ宛てた手紙」

今年の抱負を書こうと思う。そのヒントは佳代がくれたんだよ。

あれは年末におせち料理づくりを手伝っていた時のこと。

本に書かれたレシピ通りにつくらない佳代に、僕が「どうして?」と尋ねたのを覚えてる?

すると佳代は「だってレシピ通りにつくったら、それ以上美味しくならないじゃん」と言ったよね。

そのシンプルな言葉にハッとしました。

普段の仕事の中で、当たり前とされている工程を疑うこともせず、

ただその通りに製品をつくっている僕は、ロボットと同じなんじゃないかと。

工程を守るというのは、それ以外のことをやらないということだけど、そのやらないことの中に、

さらに製品が良くなる可能性が隠れているかも知れないことを、佳代は僕に教えてくれました。

効率を求める時、工程があるのは便利だけど、今年はそこに、もっとこうすればいいという

創造することを心がけて、さらに品質を向上させることができるように取り組んでいこうと思う。

佳代がレシピ以上に美味しく仕上げたおせち料理に舌鼓を打ちながら、

2024年の仕事の目標をここに記します。

啓太より。