2023年10月7日放送
「40代男性が高校時代の恩師に宛てた手紙」
先生におかれましては、77歳の喜寿のお祝いを迎えられましたこと、まことにおめでとうございます。
祝賀会には喜んで出席させていただきます。
高校時代、先生との出会いがなければ、私は今頃、教師になっていなかったと思います。
両親が離婚し、友人との関係や進路で悩んでいた私のことを、先生はいつも気にかけてくださいました。
なかでも忘れられないのは、先生が教えてくれた中国戦国時代の荘子（そうし）の、
「ものは見方によってすべてが変わる」、という言葉です。
その後の私の人生の指針となりました。
失敗も、見方をかえればプラスの経験となる。
全てに通じるこの考えは、私を少しずつ前向きにしてくれました。
つらかった両親の離婚も、自分を強くするための糧になったと思えるようになりました。
そして、私も先生のように人を励ませる教師になりたいという目標を持つことができました。
先生は今も地域のボランティア活動などで、お忙しい毎日を送られているとのこと。
きっと先生のことですから、昔と変わらず、いろんな人に寄り添っておられるのでしょう。
祝賀会でお目にかかれるのを楽しみにしております。
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