FM 福岡 FUKUOKA

2023年7月15日放送
「沖縄を旅行した40代の女性が、離れて暮らす父親へのお土産に添えた手紙」

梅雨明けの厳しい暑さが続いているけど、お元気ですか?

お母さんが亡くなってからもう2年だね。一人で無理をしないでね。

先日、旅行に行った石垣島で、涼しげな「かりゆしウェア」を買ったので贈ります。

これは八重山地方の伝統工芸品「ミンサー織り」のシャツで、

いまも機械織ではなく手機織でつくっているそうです。

高齢の職人さんが「人が織ることで、着てくれる人が幸せになりますように...という想いを込めることができる。

機械ではそれができないからね」と教えてくれました。

その言葉を聞いて、私がまだ小さかった頃、

お母さんが「美味しくな~れ」と言いながら料理をつくっていた姿を思い出しました。

私たち家族はお母さんが込めた想いを、たっぷり味わっていたんだね。

ちなみに、シャツにデザインされている「ミンサー織り」の伝統柄である五つと四つの市松模様には、

「いつの世までも末永く」という意味があるそうです。

これからも体調に気を付けて、いつまでも元気なお父さんでいてください。

今年のお盆は、お母さんが大好きだったおはぎを持って帰ります。

お父さんとお母さんへの想いを、たっぷりと込めてつくるから、楽しみにしていてくださいね。