FM 福岡 FUKUOKA

2023年4月29日放送
「幼いころに縁側で過ごした時間を思い出した20代女性が、おばあちゃんに宛てた手紙」

今年も早いもので、あっという間に4カ月が過ぎようとしています。

毎日、仕事が忙しくて、大好きな春を楽しむ余裕もないほどです。

最近ふと、おばあちゃんちの縁側が無性に恋しくなるときがあります。

縁側の陽だまりの中で、おばあちゃんと過ごす時間は、本当にゆったり、のんびり、流れていました。

あれは小学2年生の時だったかな。

おばあちゃんちの庭で遊んでいたら、指にトゲが刺さったことがあったでしょ。

おばあちゃんは、「大丈夫、大丈夫」と言って、5円玉を取り出しましたよね。

どうするんだろうって思っていたら、トゲが刺さっているところに5円玉の穴を押し付けて、

いとも簡単にトゲを抜いてくれました。

あのとき、「おばあちゃんってスゴイ!」と感心したものです。

縁側に二人で座って、お菓子を食べたり、おしゃべりしたり…、本当に楽しかったな。

おばあちゃんは私にとって、縁側に降り注ぐ、春の日差しのような存在です。

一緒にいるだけで心がポカポカするっていうか、柔らかい日の光で全部包み込んでくれるっていうか...。

早く帰省したい。おばあちゃんに会いたい。

縁側でおばあちゃんとゆったり過ごして、心の時計の針を調整したいと思います。