FM 福岡 FUKUOKA

2023年3月4日放送
「50代男性が昔のアルバムを整理していて出てきた手紙。
(高校の卒業式の日に同級生からもらった手紙)」

ずっとこの日が来なければいいと思っていたけれど、とうとう来てしまいました。

江口君と同じクラスになったのは2年生の1年間だけ。

しかも、あまり話したことはないから、きっと驚いているよね。

一度、江口君の隣の席になったことがあるんだけど、覚えてるかな?

国語の時間に、「沢山(たくさん)」という漢字を「さわやま」と読んでしまって、みんなに笑われたとき、

江口君はこっそりと、「俺もそうかと思ってた」と言ってくれたよね。

優秀な江口君のことだから、そんなはずはないのに...

江口君のやさしさに、思わず涙が出そうになりました。

あのとき、江口君の隣で緊張しちゃって、読み違いをしたのかも(笑)。

江口君を初めて見た入学式の日から、あなたは私の憧れでした。

同じクラスになって、外見だけじゃなく中身も素敵だと分かって、うれしかった。

卒業したら、もう会えないかもしれないけれど、江口君が幸せな未来を送れるようにお祈りしています。

「大丈夫、なんとかなる!」

江口君がよく口にしていたこの言葉を、私も大切にして、頑張ります。

江口君との出逢いは、私の宝物です。