FM 福岡 FUKUOKA

2023年2月25日放送
「この春に社会人になる大学生が卒業旅行で訪れた沖縄から恩師へ宛てた手紙」

吉井先生、この4年間、先生からはたくさんのことを学ばせていただきました。

本当にありがとうございました。

私はいまこの手紙を沖縄で書いています。

昨日は「琉球ガラス」の工房にお邪魔して、その成り立ちについて知ることができました。

「琉球ガラス」には、ガラスの中に泡がたくさん入っていますが、

かつてその泡は、ガラスにとっては不良品の証だったという歴史があるそうです。

戦後、沖縄では原料が手に入らず、アメリカ軍から出る廃瓶を利用してガラスをつくっていました。

しかし、廃瓶には不純物があるため、どうしてもガラスに泡が入ってしまいます。

それなら泡をたくさん入れることにより、芸術的なガラスを生み出すことはできないか?...という逆転の発想で、

あの独特な模様の「琉球ガラス」が誕生したことを知りました。

先生はよく、イノベーションには「常識を疑う」という姿勢が大切だということを仰っていましたが、

いまや沖縄の工芸品として親しまれている「琉球ガラス」誕生の裏には、まさにその姿勢がありました。

当たり前を当たり前だと思わずに物事と向き合うことで、このような素晴らしいガラスが生まれたことを

実際に学ぶことができたのは、これから社会人として歩む私にとって貴重な体験になりました。

先生は「まずは社会人としての常識を身に付けよ!」と仰りそうですが...いつか先生に誇れるような

仕事を成し遂げ、そのご報告を「琉球ガラス」でお酒を酌み交わしながらできるように頑張ります。