FM 福岡 FUKUOKA

2023年2月18日放送
「保護猫を引き取った40代女性が保護施設のスタッフへ宛てた手紙」

年末の譲渡会でムギちゃんを我が家に迎え入れてから、間もなく2ヶ月が経とうとしています。

凍えるような寒さの中で震えているところを保護されたムギちゃんは、最初、ケージ越しに私が近づいただけで、

耳を水平にして「シャーシャー」と威嚇...ご飯も食べることなく、本当に心配でした。

それからは何よりもまず、ここは安全な場所なんだよということを分かってもらおうと、

極力そっとしておく毎日の始まりです。

そして、ようやくご飯を食べるようになってからケージの扉を開放。

ムギちゃんは外にちょこっと出ては戻って、また出ては戻っての繰り返しでした。

それでもまだ私の方はというと...

まるで気になる異性に自分の気持ちを悟られないように振舞う学生のような感じです。

もちろん撫でたい!触りたい!という衝動を抑えるのは大変でしたが、そんな努力も実り、

この頃、ようやく少しずつムギちゃんの方から私の足に擦り寄り、甘えてくるようになりました。

いまの時期は、冬に凍てついていたモノが一斉に解け始める「凍解(いてどけ)」と言うそうですが、

まさにムギちゃんの凍てついた心も解け始めた感じです。

これまでたくさん辛い思いをしてきたムギちゃんが幸せになれるように、

私も一緒に、ムギちゃんとの生活を楽しみたいと思います。

ムギちゃんと出会わせてくれたスタッフの皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。