FM 福岡 FUKUOKA

2022年10月8日放送
「20代の男性が父へ宛てた手紙」

今日、実家のお母さんから荷物が届きました。中には大量のインスタント食品とスーツが1着。

衣替えでタンスを整理していたら、奥に仕舞っていたお父さんのスーツが出てきたので、

僕がまだ着られるかも?と送ってくれたそうです。

それは、お父さんが大事にしていた、とても仕立ての良いスーツで、

袖を通すと...肩幅も袖の長さも僕の身体とピッタリで、少し驚きました。

なぜならお父さんが亡くなったのは、僕がまだ小学生の頃だったから。

あの頃のお父さんは、僕から見ると、とっても体が大きくて...

でも、あの頃のお父さんと同じくらいの大きさに僕も成長したわけで...

何だか嬉しいような...それでいて寂しいような...少し複雑な気持ちになりました。

社会人になって半年...この秋から、ようやく営業先をひとつ任されることになりました。

そのタイミングでスーツが送られてきたのは、お父さんからのエールかもしれないね。

いつかお父さんのように、このスーツが似合う立派な社会人になれるように頑張ります。

遠い空の上から見守っていてくださいね。