FM 福岡 FUKUOKA

2022年7月30日放送
「海の家を営むおじさんへ宛てた、20代女性の手紙」

コロナ禍で休んでいた「海の家」...今年の夏は営業を再開したという報せが届いて筆を取りました。

毎年、夏になると、おじさんのつくる焼きそばが恋しくなって、そちらを訪れていましたが、

ここ数年は、それが食べられなかったので、とても残念に思っていました。

おじさんは朝日に照らされ、キラキラと輝く水面の様子が大好きで、

まだ誰も浜辺にいない早朝に、その美しい景色を独り占めできる時間が宝物だと仰っていましたよね。

私も日常の生活の中で心が疲れた時は、

おじさんの宝物に癒されに、早朝からドライブするのが恒例となりました。

シュワシュワと穏やかに砂浜を打つ波の音と、遠くに聞こえる鳥たちの声に耳を傾けながら海を眺めていると、

嫌なことなんか全部忘れて、今日も頑張ろうって思えます。

この夏は「海の家」が再開したので、おじさんは毎朝、その景色を独り占めしているのでしょうね。

いつか私がお邪魔しちゃうかも知れませんが、その時はごめんなさい。

私にとっても大切な宝物となった景色を教えてくれたおじさんには、本当に感謝しています。

「海の家」にも遊びに行きますので、その時は美味しい焼きそばを、楽しみにしています。