2022年7月23日放送
「田舎で暮らす実家の母へ宛てた娘の手紙」
7月23日は「土用の丑の日」だね。
この日に「う」の付く料理を食べると元気になるって、
お母さんが毎年、うなぎを食卓にあげてくれるのが、とっても嬉しかったな。
一人一匹っていう贅沢はできなかったけど、家族3人分に切り分けたうなぎが本当に美味しくて、
その時の風景は、私の夏の思い出の1ページになっています。
お母さんは、いつも一番小さなうなぎを1切れだけしか食べなくて、
私と弟がうなぎをパクパク食べる姿を、ニコニコと嬉しそうに眺めていたよね。
私が結婚して家を出てから15年...
夫も子どもたちもうなぎが大好きで、いまでも「土用の丑の日」には、うなぎを買って食べてます。
あんなに、ちょっとでも大きなうなぎを弟と奪い合っていた私が、
いまではお母さんのように、家族の中で一番小さなうなぎを選んで食べてるなんて想像できないでしょ。
それは多分、あの時のお母さんの気持ちと一緒だよ。
母親になって、大事な人の笑顔が何よりもご馳走だって思うようになったから。
今年は丸々と太った大きなうなぎを贈ったから、これを食べて暑い夏を乗り切ってね。
お母さん、いつまでも元気でいてね。
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