2022年2月19日放送
「30代の女性が雪山で民宿を営む男性に宛てた手紙」
連日、熱戦が繰り広げられているオリンピック選手たちの活躍を観ながら、この手紙を書いています。
もう10年近く前になります。
毎年冬になると大学のサークル仲間たちと一緒に、そちらの民宿でお世話になっていました。
「若い頃、スキーの国体選手だった」っていうのが口癖のおじさんは、
毎晩、遅くまで私たちのスキー板や道具のメンテナンスをしてくださいましたよね。
私たちが申し訳なさそうにしてると、「君たちが楽しそうに滑っている姿を思い浮かべながらやってるから、
苦労なんて感じたことないよ」って笑ってくれたことを、今でも鮮明に覚えています。
おじさんがメンテナンスしてくださった道具で滑るのは、とても心地よくて、楽しかった思い出ばかりです。
私は今、ケーキをつくるパティシエをやっています。
ケーキって、お祝いだったり、自分へのご褒美だったり、幸せなシーンを彩る食べ物なので、
私もおじさんのように、お客さんが嬉しそうにケーキを頬張る顔を想像しながら作ることを心がけています。
いつしか丁寧な仕事ぶりを褒められることが多くなりました。
「心を込めて仕事をする」って、気持ちがいいものですね。
今はシーズン真っ盛りで、お忙しいと思います。
くれぐれもご無理をせずに、いつまでもお元気でいてください。
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