FM 福岡 FUKUOKA

2021年11月27日放送
「農家に転職した40代の男性が両親に宛てた手紙」

お元気ですか。

僕は慣れない農作業に悪戦苦闘しながらも、充実した毎日を送っています。

農家になって1年目。

初めて収穫したお米をどうしても父さん、母さんに食べてもらいたくて、送ります。

脱サラして農業を始めたいと伝えたとき、父さんも母さんも驚いていましたよね。

「そんなに甘くないぞ」という父さんの言葉…、本当にその通りでした。

自分なりに一生懸命考えて、勉強して、研修も積んだ上での決断でしたが、

なにしろ自然が相手ですから、思い通りにはいかないものです。

ただ、後悔したことは一度もありません。

子どものころ、食べ終わった茶碗にご飯が一粒でも残っていたら、

じいちゃんから、「もったいない!」と怒られたことを、今になって懐かしく思い出します。

戦争を経験したじいちゃんは、お米一粒のありがたさを身に染みて知っていたんですね。

つい最近まで、何も考えずに食べていたご飯だけど、

実際に自分でお米を作ってみると、いろいろなことが見えてきました。

自然の偉大さ、食べ物のありがたさ、そして汗を流すことの爽快さ...。

改めて気づいたこと、学んだことは、まだまだたくさんあります。

これから、もっと大変なこともあると思いますが、来年はもっとおいしい新米を送れるように、頑張るからね。

楽しみに待っていてください。