FM 福岡 FUKUOKA

2021年10月2日放送
「サッカー部の監督に宛てた高校生の手紙」

監督、長い間、本当にお世話になりました。

家庭の事情で監督を辞めることになったと聞いたときは、ショックで、

ちゃんとお礼を伝えることができませんでした。

はっきり言って、僕らの代は手がかかったと思います。

やんちゃぞろいで、監督からはよく叱られましたね。

「こんなルールも守れないなんて、社会に出たら通用しないぞ!」

この監督の口癖も、正直言って、「またか、うるさいな」と思って聞き流していました。

監督をインターハイに連れて行くという夢はとうとう叶いませんでしたが、

監督からはサッカーの楽しさ、チームプレーの大切さ、

そして、人として忘れてはならないことをいろいろ教えていただきました。

例えば、誰かがミスをしたとき、責めるのではなく、仲間で励まし合いカバーし合うということ。

これは、事あるごとに監督から言われたことです。

おかげで、僕らの代が引退するころには、助け合いの精神がみなぎる、

いいチームになれたと思っています。

監督、心配しないでください。僕らは、もう社会人になっても大丈夫です。

またいつの日か、このチームでサッカーをしたいねと、みんなで話しています。

そのときは、監督も来てくださいね。

監督、僕らを最高のチームに育ててくれて、ありがとうございました。