FM 福岡 FUKUOKA

2021年9月25日放送
「20代の女性が、かつての恋人を思いながら綴った手紙」

きれいな月を眺めていたら、無性にカズに手紙を書きたくなりました。

カズと別れて3年。付き合っていた時間より、長くなってしまいましたね。

今でも、ふと思うことがあります。

どうしてあの時、「別れよう」なんて口にしてしまったんだろう。意地を張り続けてしまったんだろうと...

小さなすれ違いがいくつも重なって、カズのこと、

そして、カズを想う自分のことが信じられなくなりました。

カズは、絵本作家になりたいという私の夢を、「おまえなら、なれるよ」と本気で応援してくれたのに...

私たちは似た者同士だったんでしょうね。

カズにも、いつか写真展を開きたいという夢があって、私はそんなカズに惹かれたんだもの。

今日は中秋の名月だよ。今も月の写真を撮っていますか?きっと撮っているよね。

カズが撮る月の写真は、とっても幻想的で、魅力的でした。

別れ際、「夢をあきらめるなよ!」と言ってくれたカズ。私も、カズのこと、ずっと応援してるよ。

私が恋した人だもの。

ちょっと遅すぎたかな...、少しは大人になれたみたい。

カズのもとには届かない、送り先のない手紙。

素直な気持ちを綴っているうちに、頑張ろう!と思えてきました。

ありがとう、カズ。

次に書く絵本は、「月」のお話にしようかな。