FM 福岡 FUKUOKA

2021年8月28日放送
「小学6年生の男の子が大人になった自分に宛てた手紙」

未来のぼくへ。

夏休みの宿題で、この手紙を書いています。

大人になっても、ずっと忘れたくない、2021年、今年の夏休みのことを書きます。

8月に入って、2年ぶりに飛行機に乗って、家族でお父さんの田舎に行きました。

田舎には自然がたくさんあるから、毎日、セミをとったり、近くの川で魚釣りをしたり、

スイカを食べたり、とにかく楽しくて、あっという間に 1週間がたってしまいました。

田舎で過ごす最後の日、おばあちゃんがぽくに教えてくれたことがあります。

庭にあるクヌギという木は、ぼくが生まれたときに植えたんだって。

「ケンちゃんが生まれたときは、本当にうれしかった。孫は子よりもかわいいって言うでしょ。

もっと長生きしたいと思ったよ。遠くに住んでいてなかなか会えないけど、このクヌギの木を毎日見ながら、

ケンちゃんのことを想ってるんだよ」。

おばあちゃんにこんなことを言われるなんて、びっくりしたし、照れくさかった。

でも、うれしかった。

クヌギの木の下で、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に写った写真、まだ持ってるよね。

写真の中のぼく、ほんとうにうれしそうでしょ? このあとすぐに撮った写真だからね。

落ち込んだ時は、この写真を見て思い出してね。ずっと想ってくれてる人がいることを。