書店員さんのテクニックとおすすめの一冊
コンシェルジュ:紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
書店員さんのテクニックを聴きました。3つあるそうです。
「3つの棚作りルール」
1.力を入れたい作品を、平台でパネルやポップと共に立体的な多面展開しています!
2.オススメしたい作品とベストセラーのバランスに注意しています!
3.一番重要にしている「こだわりすぎない」を胸に留めています!
※特にPOPやパネルのコメントは、いつもすごく悩んでいらっしゃるそうです。
本の選び方のコツ
個人の主観で大変恐縮ですが、目的買いではない場合だと下記を意識しています!
・新刊や話題書、フェアコーナー、多面展開している棚をチェック!
・本の帯文やポップ、あらすじを見ます!→さらに気になる場合、書評や口コミも調べます!
・自分が普段読まないジャンルの棚を探索します!(新たな発見があります!)
宗岡さん個人的オススメ本!!!
オススメ作品①
楊 双子(よう ふたご)さん『台湾漫遊鉄道のふたり』(中央公論新社)
台湾文学初の、第75回全米図書賞・翻訳文学部門受賞!& 第10回日本翻訳大賞受賞!
現在、イギリス最高の文学賞である、ブッカー賞の最終候補にもノミネート中!
昭和13年の台湾を舞台に、日本の女性作家と台湾での専属通訳女性の交友録。
最初はおいしい台湾料理と鉄道旅に心がはずんでいたのですが、後半から驚きの展開に
目が離せず夜通しの一気読みでした!もう、読み終えた後も、ずっと本作のことで頭がいっぱいです!
また、作品に込められた想いが込められた後書きのある一文に、涙が止まりませんでした。
歴史に埋もれた人々の声を掬い上げる傑作です!
オススメ作品②
池田晶子(いけだ あきこ)さん『14歳からの哲学』(トランスビュー)
友人から誕生日にプレゼントされた人生ベストに入る1冊です!色々なことに行き詰まっていた時に、
本書で知った考え方にすごく心を救われました!
はっと目が覚め、新たな問いの扉が開かれていく簡単には言葉にできないほどすごい作品!
読み返すことで人生が深まっていく、哲学の名著です!
オススメ作品③
若松英輔(わかまつえいすけ)さん『悲しみの秘義』(文藝春秋)
年を重ねていくと、大切な人々ともう逢う事ができないお別れに直面することがあると思います。
私自身も20歳の頃に父を亡くし、当時の悲しみがずっと心の奥底にありました。
しかし、本作に出逢い、その気持ちは大きく変わりました。
「哀しみ」は「愛しみ」であるという光の言葉が胸に沁み、かけがえのない言葉の尊さを感じる随筆集。
私にとってこれからも心の救いとなるお守りのような1冊です。
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