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キーワードは姉妹店

今回のコンシェルジュは、この方、ソワニエ+編集長井上さんです。

ソワニエプラスは・・・「福岡の美味しいを極める!」をテーマに、食の宝庫・福岡のリアルな食情報を発信する地元密着型グルメバイブルです。
奇数月の10日に書店・コンビニ・アマゾン・フジサンマガジンサービスなどで発売しています。特集の内容は、焼き鳥や蕎麦といった料理のジャンルで括ることもあれば、
注目エリアや、器特集など、福岡の「美味しい」にまつわる、さまざまな内容を特集いたします。制作スタッフが実際に足を運び、自信をもっておすすめできるお店をご紹介しています。
また、単なる店紹介ではなく、「おいしい」を作る生産者や料理人の想いなども読者の皆さんに届けたいと思っています。


2022年の福岡の食について、井上さんいかがでしたか?

新型コロナウイルスの影響は昨年もありましたが、2022年は新規オープンのお店が非常に多かった印象です。
昨年末に、キャナルシティ博多のすぐそばに「ゼロイチゼロビルディング」がオープンしたことも大きな話題になりました。
2022年は人気店の姉妹店、2号店・3号店のオープンが続いた年でもあります。
シンプルに、1号店が人気を集めて、同じ業態のお店を別エリアに出店するケースもあれば、
まったく異なるタイプのお店をオープンするケースも目立ちました。

今週はそんな気になる”姉妹店”をいくつかご紹介頂ければと思います。

「レストランMATSUSIMAの姉妹店「茶寮」(カフェ)
唐津市松島にある1日1組限定の離島レストラン「リストランテマツシマ」は、博多区南本町にも「ビストロマツシマ」という姉妹店がありますが、
今回紹介しているのは、2022年8月、春日にオープンした「松島茶寮」です。
これまでのお店と比べると、非常にカジュアルで気軽に足を運べるお店で、ランチなら「選べる松島茶寮膳」(1800円~)。
前菜の盛り合わせに、「選べる食事」が付きます。


 豚丼の「稲田」姉妹店ラーメン「らぁめん稲田」

サンセルコの人気店「豚マニア丼稲田屋」の姉妹店で2022年1月、美野島にオープンしたラーメン店です。

豚丼で使用する出汁に着想を得て、2年の歳月をかけ完成させたのは、焼きあごの出汁と甘い九州醤油が香る「後光出汁らぁ麺」。

3種の小麦粉と粒粉を合わせた自家製の平打ち麺は、黄金色の和風スープとよく絡みます。柚子、ショウガ、赤玉ネギのトッピングや特製調味料の「あご酢」で、

味の変化を楽しめるのも特徴です。


和食の「しらに田」の姉妹店「お蕎麦たぐる」

西中洲にある「しらに田」といえば、2期連続のミシュラン一つ星の獲得や、「焼き鳥とワイン萬鳥」を始めとするグループ店運営といった実績を積み重ねるお店です。

そんな「しらに田」グループの新たな挑戦が「蕎麦」。2022年10月、西鉄薬院駅から徒歩10分くらいの場所に「お蕎麦たぐる」がオープンしました。

蕎麦を注文したお客様には、「しらに田」名物の「焼き胡麻豆腐」をサービスで振る舞っています。福井県産の最上級そば粉を使った十割蕎麦は、

ぜひ冷たいメニューで。 おすすめは、「鴨つけそば」です。


有名店「Goh」に長年在籍したシェフがラーメン+コース料理の店

「めんとスープ」をオープン

西中洲の「Goh」で長らく腕を振るった料理人・安藤寛さんが独立開業にあたって選 択したのは、なんとラーメン専門店です。

しかもあえて都心を離れた早良区の郊外で2020年4月にオープンしました。その名も『めんとスープ』です。

フレンチの技法を駆使して丁寧にとった鶏ダシの「中華そば」と、エビのビスクを思わせる濃厚なスープの「オマールエビラーメン」が看板メニューです。

今回は、ワインのアテとラーメンを組み合わせた夜のコース(7000円・要予約)を取材しました。


今村さんが気になった・・・「エキセントリック」

「ベーカリー&シャンデリア エキセントリック」は、昨年10月、JR門司駅近くの門司赤煉瓦プレイスにオープン。

こちらのお店は、行橋市にある「高級食パン専門店 奇人と変人」が監修を務め、九州初のドライフラワー&シャンデリア専門店「STOCK ROOM」と

コラボした珍しいタイプのベーカリーです。ベテランシェフがオープンキッチンで仕上げる料理を、パンと組み合わせることで、

この店ならではの1品が完成します。なかでも、炭火で焼く具材と高加水パンの組み合わせが一押しです。