タイヤの話
今回は番組初の”タイヤの専門家”にお越し頂きました。
ブリジストンタイヤソリュージョンジャパン㈱九州エリア
管理部課長井上博さんです。
まずは、井上さんがお勤めの”ブリジストン”について伺いました。
井上さん
「ブリジストンは、1931年、福岡県久留米市で創業。世界第2位のタイヤメーカーです。
創業者は石橋正二郎さんで、ブリジストンの名前の由来は、この石橋さんの
石と橋を”ストン・ブリッジ”と読んで、語呂を良くして”ブリジストン”となりました」
今回は井上さんに、タイヤの基本的な事、色々聞いてみました。
まず、タイヤってなぜ黒いの?
井上さん
「カーボンブラックと言う素材が含まれているからです。(これが黒い色をしている)
この素材を使うことで、タイヤは強くてしなやかなゴムになります。
実は、緑色や白色のタイヤもあって、これは衛生面に気を使っている食品会社の
工場などで使われている、フォークリフトなどについています。」
タイヤってどれも同じにみえてしまいますよね。素材も同じゴムで出来ているような・・・
井上さん
「ゴムにも種類があって、ゴムの木の樹液から作る天然ゴムと、石油から作る
合成ゴムの2種類あります。そして、そのゴムにも色々な薬品が使われていますし、
ゴム以外にも、鋼のワイヤを束ねた”鋼線”だったり、ナイロンのコードも
使われています。また、材料は100種類以上使われていて、見た目には黒くて丸い
ゴムの塊と言われる方多いですけど、使われている材料や作り方によって、
全然変わって来ます。
タイヤの役割って??
井上さん
「生活に必要なものを運ぶ手段の、およそ9割がトラックと言われています。
トラックにもたくさんのタイヤがついていて、私たちが生活するうえで
タイヤと言うのが必要不可欠なのです。そのタイヤの役割、大きく5つあります。
まず1つ目「支える」
タイヤは車の部品の中で、唯一地面と接している部品です。車本体、乗っている人、
荷物を支えてくれています。
2つ目「伝える」
エンジンの進む力をタイヤを通して、地面に伝えて車を動かしています。
止まりたい時は、ブレーキを踏むことで、止める力をタイヤが路面に伝えて
車を止めています。
3「和らげる」
タイヤに空気が入って弾む力があります。これによって、路面のデコボコからの
衝撃、そういったものを和らげてくれています。
4「曲がる」
曲がりたい方向にハンドルを切ると、その動きに対してタイヤが連動して、
向きを変えることで、車を曲がりたい方向にリードしてくれている
5「繋がる」
車両のデジタル技術の発展により、タイヤにセンサーを取り付けることで
色んな情報を数値化することができている。それによって得られた情報、これを
次の新しい技術や取り組みに活かしていこう、と言う所で
近年、この「繋がる」と言うのが、大きな役割になっています。
次回も井上さんに”タイヤ”のいろんなお話、伺います
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