FM 福岡 FUKUOKA

丸善博多店徳永さんから去年売れた本、そしておススメの本を聞きました。


JR博多駅8階の「丸善博多店」。55万冊くらい在庫があり、専門書の品ぞろえが豊富です。
そこでオールマイティにお仕事されている徳永さんにまずは、2020年売れた本を聞きました。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(日経BP)

これだけ情報が幅広い場所から飛び交って来ると、どうそれを見ていいのか
自分の中でどう解釈して良いか分からない。そのファクト(要素)であるとか
データっていうものに基づいて、偏見なく物を水平に見ていくには
どうしたらいいのか?というような事、目線の取り方が書かれた本で
100万部を突破しているビジネス翻訳書です。

人から借りてきた言葉でつい言ってしまう事があるけど、言ってしまった後に
本当かな?と自分で自分を疑わなきゃいけない。一生あり続ける揺れや迷いを
フラットに解説してくれる本が1冊あるとありがたい、という事で男女年齢問わず
売れた本です。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 
新潮社/ブレイデイみかこ著


福岡出身。イギリス在住で子育てをするお母さん。保育士でもあります。
息子さんの事を書かれた本で、子どもが学校で喧嘩をしてきたりする。
それがなぜそんな喧嘩になってしまたのか、息子さんが自分なりに
”どっちが悪い”じゃなく”どこで間違えたのか?””お互いが どんな風に
解釈を間違って喧嘩になってしまったのか?問題が起きてしまったのか?
っていうのを自分なりに解決していく姿を見つめた1冊。

イエローでホワイトで・・・お母さんが日本人、お父さんがイギリス人。
自分の中で2つあるんです。で、ブルーって言うのは心の中がブルーに
なる瞬間ってのがあって、そろを走り書きのように作文かなんかで書いてるものが
机の上においてあって、みかこさんがそれを見つけるんですね。
目の前の子どもの姿はあるんだけども、考えてることが分からないじゃないですか?
で、作文を見つけて、こんな事考えてるんだと思って、改めて息子さんを見つめ直す、
という本です。


こども六法
弘文堂/山崎聡一郎著

ご自身が子どもの頃「いじめに合った事がある」「いじめる側にも立った事がある」
同じような目にあった時、子どもにも保証されたどんな権利があるのか?という事を

イラストを交えてルビも振って丁寧に書かれた本です。大人に悩みを相談する時
どう訴えれば解決の道が開かれるのか?というような事も書かれています。
だからたった一人で悩んでいる子にも、何かの窓を開けてくれる本であると思うし、
大人が読んでもとても役に立ちます。

知っていたつもりでも理解してなかったって事が
いっぱい出てきます。


徳永さんは毎年恒例の「本屋大賞」の選考委員でもあります。
今年の本屋大賞の結果はコチラ→https://www.hontai.or.jp/

徳永さんが推薦した本は…
今年の6位となった
『八月の銀の雪』伊与原 新(著)新潮社

若者とリアルと皆が不器用に生きているけれど、その裏側に背負ってるものとか
”どう生きているか”ってのは目には見えない。
この本はそのすべての中に科学が混ざっているんです。

著者は科学に精通しているので、作品には科学的要素が含まれていて、
「見えない科学のロマンチズム」を感じ取ることが出来る本だと思います。

ロマンティックな本だそうです。


番組からテーマを設けておススメも聞きました。
番組からのテーマ「新生活、元気、やる気が出る一冊」

「深夜特急」
沢木耕太郎さんの代表作。
全6巻が、文字が大きくなって登場です!
沢木さんと言えば町の熱気があふれる文章が印象的!
まさか、自分が生きている時に、熱気を否定しなければいけない時代が

来るとは思わなかった!
もう一度この本のような熱気のある場所に行きたい!

と言う徳永さんの熱い思いを込めておススメしてくれました!